東アジアから遠くイタリアに渡った19歳のストライカーが、「新進気鋭のスター」と称賛されている。セリエBのペルージャに所属する北朝鮮代表FWだ。
現地時間9月16日のセリエB第4節パルマ戦でハンは、18分に先制点を奪取。3-0の快勝に貢献した。ペルージャは3勝1分けの勝点10で首位と好調だが、ここまでチーム総得点(13)の約4割となる5ゴールを挙げている北朝鮮代表FWはその原動力と言えるだろう。
昨シーズンはカリアリと契約からわずか4日後にユース大会の試合で見事なバイシクルシュートを決めて注目を集めたハン・グァンソンは、それからわずか3週間後に18歳でセリエAデビュー。北朝鮮選手として初めて欧州5大リーグの舞台に立つと、その7日後には初ゴールもマークした。
彗星のように現われた若きストライカーは、カリアリとの契約を2022年まで延長したうえで、今夏にセリエBのペルージャにレンタル移籍。すると、ヴィルトゥス・エンテッラとの開幕戦でいきなりハットトリックを記録し、続くペスカーラ戦でもゴール。そして前述のようにパルマ戦でもネットを揺らした。
イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、18日の電子版の記事で「セリエBの新進気鋭のスター」とハン・グァンソンを紹介。リーグ2位タイとなる平均58分あたりに1ゴールとハイペースで得点を量産しているハンについて、スピードや抜け目なさ、得点力、さらには謙虚で仕事に専念する姿勢も称賛した。
すでにユベントスやアーセナルのスカウト網にも入っている模様だが、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、ペルージャのフェデリコ・ジュンティ監督は「偉大な選手になることができる。ただ、守ってあげなければいけないね」と、ハン・グァンソンのポテンシャルを評価しつつ、焦らずに育てていきたいと話している。
得点ランクで2位につけるハン・グァンソンは、このまま着実に飛躍への道をたどることができるのか。セリエAの常連だったパレルモと対戦する19日の第5節でも、ゴールを奪えるか要注目だ。
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