【北海道】情報漏えいで巡査部長(35)起訴 薬物捜査対象の知人が依頼/函館

北海道警の捜査車両の情報を漏らしたとして、函館地検は19日、地方公務員法違反の罪で、道警函館西署警備課の巡査部長山本圭太容疑者(35)を起訴した。薬物捜査の対象になっていた知人の男に依頼され、情報を漏らしたという。道警は山本容疑者を同日付で懲戒免職にした。
起訴状によると、6月13日ごろ、道警の捜査車両の情報を知人の男に漏らした疑い。

山本容疑者は大麻とみられる薬物を受け取ったとして、麻薬特例法違反容疑で8月に逮捕され、今月、地方公務員法違反容疑で再逮捕された。
道警によると、情報を漏らした相手の男は、山本容疑者の高校時代からの知人。同容疑者に大麻のようなものを渡したとして、麻薬特例法違反容疑で書類送検されている。
 
山本容疑者はこの知人から「後をつけている車について教えて」と依頼され、函館西署の端末から車のナンバーを照会し、捜査車両だと電話で伝えた。昨年12月から今年5月にかけて4回、大麻とみられるものを計8万円でこの知人らから譲り受けたという。
道警によると、同容疑者は「大麻を吸って頭が空っぽになる感覚が忘れられず続けた」などと話している。
 
道警の山尾博司監察官室長の話 警察官による犯罪行為であり、深くおわびする。信頼回復に努める。

配信(2017/09/19-20:49)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017091901156&g=soc